株式会社アノン anonn co.,ltd 野澤髙一の紹介 about Koichi Nozawa

経歴
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学生時代より地元選出の国会議員事務所に出入りし、選挙を経験する

その後、流通業を経て、テレマーケティング会社(マザーズ上場)の営業部門、調査部門の責任者(執行役員)からスピンアウトし、2010年8月、リサーチ&コンサルティングの株式会社アノンを設立する

2010年11月、米国ワシントン.DC、メリーランド州にて「中間選挙」を視察

2011年1月、米国国務省の「International Visitor Leadership Program」(Public Opinion Polling in the U.S.)に選ばれ再び渡米し、米国ワシントン.DCをはじめ、イリノイ州シカゴ、カリフォルニア州サクラメント、ロサンゼルスなどをまわり、当時の(米国)民主党の選挙関係者と意見交換をする、さらに1月25日、オバマ大統領の一般教書演説を現地で聞く機会にも恵まれる

帰国後、選挙(区)の情勢調査・情勢分析に基に、流通業で学んだ「データベースマーケティング」と「顧客識別マーケティング」の理論を加え、体系化し、「問題の本質に迫る分析と課題の抽出」、「的確な戦略と作戦立案」、「具体的改善計画の遂行と進捗管理」を提供し、後援会・選挙対策(組織)強化計画策『測る、つなぐ、約束する。』(戦略的選挙活動プログラム)にて、“志の一票をつくる!”を積み重ね、数多くの候補者・陣営を当選指南する

にんげんクラブ 2013年10月号 巻頭言 船井勝仁
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今月はいつも私が言っていることと矛盾してしまうのですが、私の自己主張を書かせていただきたいと思います。もちろん、にんげんクラブの皆様に私の意見を押し付けるつもりはありませんし、皆様の寄合いでの話題を提供できればいいというくらいの軽い気持ちで書きますが、いま現在の私の気持ちをなるべく正直に書いていこうと思います。

 この原稿はインドに出かける予定があるのでいつもより少し早めの7月下旬に書き始めました。つまり参議院議員選挙が終わって10日ぐらい経っている時点での私の意見だと考えていただければと思います。

 私は昨年12月の総選挙の結果には衝撃を受けましたが、今回の参議院選挙は予想通りの結果だと軽く受け止めてしまいました。そして、その自分の気持ちに結構衝撃を受けています。選挙が終わって1週間も経たないタイミングで株式会社アノンの野澤髙一社長と二人でお会いさせていただく機会をいただきました。そして、そこでこれから3年間は大きな選挙がないという事実を改めて確認しました。つまり、私たちはいまの政治体制を受け入れるとすると3年間は変化のチャンスがないということになります。

 ちなみに野沢社長は選挙のプロです。自民党でも民主党でもみんなの党でも志が高く見どころのある政治家であれば支援をして高い確率で当選のお手伝いをしてきました。野沢社長は船井幸雄とも大変親しくしていただいています。前職の会社で年間に何十回も船井幸雄の講演会を主催してくださり、その担当としてお付き合いしてくださった野沢社長は4、5年前までは最も船井幸雄と接触頻度の高い人だったのです。

 だから船井幸雄の経営感覚をよくご存じの野沢社長は3年間選挙がないことを事前に見越して、その間は売り上げがなくてもつぶれないでやっていける準備を整えています。そして、この期間を情報のインプットにあてることを決心してにんげんクラブに入会したいということを伝えるためにわざわざお尋ねくださったというわけなのです。

 あまり詳しいことは書けませんが、株式会社アノンは選挙関係の世論調査の仕事もされています。いまでは多くのノウハウが蓄積されており、投票が締め切られた直後にすぐに当確が出るのを訝しく思うことがありますが、ほとんど事前の世論調査と投票率をみれば実は選挙の開票前におおよその当選者がわかってしまうというところまで、現在は世論調査の精度が上がっているのです。だから、あんなに早く結果が分かるのは不正選挙だと考えるのは短絡的な考えのようです。

 野沢社長はそれほど選挙の技術が進んでいて、やりようによっては政策や政治に対する思いなんかとはまったく関係なくテクニックだけで政治家になれてしまう現状に危機感を持っていて、政治家にとって本当に必要な条件は何かを考え、それをしっかりとバックボーンにしながら選挙の仕事を続けていこうとされているように思いました。

 私は大分先のことになると思いますが、選挙のない民主主義をするにはどうすればいいかを考えていかなければいけないと感じています。昨年の総選挙と今回の参議院選挙をみていて、いまの選挙システムが民意を反映しないシステムになってしまったのは明らかだと感じるようになりましたし、どんなに選挙制度の改革をしてもそれであるべき理想の政治システムが確立されることはあり得ないだろうと思うからです。

 そして選挙のない民主主義システムの雛形が「寄合い」だと思っています。もちろん、まだまだにんげんクラブでやっている「寄合い」はシステムとしては全然完成していません。それに、これは政治のシステムだけではなくお金に関する経済や通貨のシステムともリンクしていかなければいけないと思っているので、そう考えるとじっくりと取り組んでいくべきテーマだと感じています。でも3年間もじっくりと考えるチャンスはめったに来ないので、いまこそ考えるときだと思うのです。

 少し話が変わりますが、私がやらなければいけないと思っているテーマは日本が真にアメリカから独立することです。でも、アメリカと対立して力ずくの独立を勝ち取るというイメージではなく、アメリカと話し合って利害を調整しながらアメリカの利益をいかに維持するかという論点も考えながら、独立を果たしていくことを考えるというやり方なのです。

 明治の政治家は不平等条約を改正するために命を懸けて欧米列強諸国との交渉に当たりました。それと同じ気概を持って、まず日本が実は独立を果たしていなくてアメリカの属国であるという事実から目をそむけることなく、それ直視しながら新しい境地を切り開いていく覚悟をすることから始めなければいけないのだと思います。そして、多くの国民が独立を真剣に果たしたいと思うようになって、その民意が反映されるようなシステムが出来て初めて、独立が果たせるのだと思っているのです。

 そのためには、まずにんげんクラブにタブーを作ってはいけないのだと思っています。例えば、原発の問題を考えるときに頭から何も考えずに「ノー」だけではいけないのではないでしょうか。もちろん、私も原発には絶対反対ですし、なるべく早く原発のない社会を世界中で実現すべきだと思っていますが、放射能の危険性についても頭から議論を許さないような姿勢は間違っていると思うのです。

 具体的に言うと、副島隆彦先生や中矢伸一先生の言う「いまの福島の放射能のレベルならかえって健康にいいぐらいのレベルかもしれない」という議論にも耳を傾けるようなにんげんクラブでありたいと思っています。それが、アメリカのやり方ならすべてを否定するような考えでは、上記のような直接民主主義が絶対に成功しないということと同じように、真の原発問題の解決につながる姿勢だと思うからなのです。

 もちろん、放射能は絶対に安全だからという考えに無条件に与するわけでもなく、お互いにタブーを作らず相手の話を冷静に聞くことができ、それでいて洗脳もされない立場の取り方をみなさんと一緒に突き詰めていきたいと思っているのです。

 タブーがなくても安全が守られて、自由に本音をぶつけ合えるようになることが理想な政治システムではないでしょうか。



船井勝仁のすてきな仲間たち-第17回 野澤髙一さん
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 野澤髙一さんは選挙のプロです。現在は株式会社アノン(http://www.anonn.biz)の代表取締役をやっています。前職のときにその会社で多いときには年間に50回以上船井幸雄の講演会を企画してくださり、結果として当時、母を除いて一番父に会っていた人だと思います。そして冒頭の「野沢さんは選挙のプロです」は、父が野沢さんのことを紹介するときの決まり文句だったのです。

 先月ご紹介した静岡県湖西市の三上元市長も野沢さんとお付き合いがあります。三上さんが最初に市長選に出馬したときは、当時の現役の市長さんとの選挙になりました。相手は4期目を目指しており、三上さんもこれといった失政はないと認めていました。自民・公民の推薦を受けて、かつ連合の支持まで得ているという普通であれば無風選挙で対抗馬である三上さんは泡沫候補ということになります。

 詳しいことは分かりませんが、やり手のコンサルタントであった三上市長が絶対に負ける選挙に出ることはあり得ないと思います。多分、野沢さんの調査やアドバイスを受けて、勝てる可能性があること、そのための戦略はどうすればいいかを考えたのではないかと思います。

 私は政治にはあまり興味はありません。しかし、現在の政治の状況を見ていると、いざというときには率先して命がけで責任を取らなければいけないという、一番リーダーに必要な気概を持っている政治家がいないような気がします。必ずしも評判はよくありませんが、田中角栄さん、福田赳夫さん、中曽根康弘さん等の昭和の時代の首相はリーダーシップがあったと感じられますが、いまは小沢一郎さんぐらいしか、こういう雰囲気を持っている政治家はいなくなりました。

 いままでのように、政治のことに興味を持たずに、どこか遠くにいる誰かがやってくれるだろうから自分には関係ないということではすまされないのではと思うのです。そして、政治に関わるということは、テレビや新聞の受け売りで、自分で考えもせずにただ単に政治家の評判をするということではないと思います。

 自分で考えて、自分で意思決定して、自己責任で行動することが自立するということです。日本という国のリーダーを選ぶことことも、利権を誘導してもらうためではなく、子どもたちの未来を託せるような大きな視野を持っていて、肚があり、いざというときには命を投げ出しても国民のことを守ってくれるような人を私たちが育て、そして導いていってもらいたいと思います。

 野沢さんは宮城県の出身で小学生の高学年から高校生まで新聞配達をやっていた苦労人です。高校生のときから地元出身の自民党の大物政治家の選挙を手伝うようになりました。大学を出て、広告代理店に勤めたのですが、そこでアメリカ流のOne to Oneマーケティングの手法を身につけました。後年、選挙の仕事をするにあたって、この手法がとても役立つようになりました。転職を得るときは、このように後から考えると必然だったという偶然が起こっているものです。

 その後、地元に戻って家具屋さんに転職しました。当時は婚礼家具の売り上げの大きさが、大きな家具店のステイタスになる時代でしたが、野沢さんの働いていた店は、当時日本で一番婚礼ダンスの客単価が高い店だったそうです。そして、その高級婚礼家具を買っていただいたお客様に対してアフターマーケティングをするために購入したのが、オートコールというコンピュータが電話をかけてくれるシステムでした。

 このオートコールの仕組みが選挙にとても役立つことを発見し、ノウハウを蓄積していったのが野沢さんだったのです。野沢さんの政治というか国のあり方に対する考えと私の考えは違うようにも感じますが、「正しい日本を作るために政治を変えなければならない」という思いを持って仕事をされていることには共感できる部分が多々あります。

 野沢さんにインタビューしたところ、数百人の国会議員の選挙を手伝っているとおっしゃっていました。自民党も民主党もみんなの党の議員もいるそうで、党派にはこだわっていませんが、国のあり方を真剣に考えている方の応援をされているのだと思います。三上市長のような首長さんや地方議員にも応援している人はいて、私はずいぶん前になりますが、県会議員さんの紹介をさせていただいたことがあります。

 野沢さんの話で面白いのは、選挙速報の仕組みです。テレビではまだ開票が始まっていないのに、出口調査の結果をもとにして当選確実の情報を早い段階で出します。そして、それが後からみるとほとんど100%に近い確率であたっています。あまり、深くは言えないのですが、この選挙速報を出す仕組みにも野沢さんが編み出したノウハウが使われているそうです。

 去年のことだったと思いますが、にんげんクラブ代表会員の川島伸介さんも応援している地方議員に集まりの会である龍馬プロジェクトの会合に出席した事があります。びっくりしたのは、そこに野沢さんが出席されていました。会合が終わった後、代表の神谷宗幣さんたちも含めて居酒屋さんがやっているランチを食べながら、若い議員さんに対して熱く語っていたのが印象的です。

 今でも彼らの応援をしているそうで、あまりお金にはならないし、選挙のやり方を知らないし、困ったものですと言いながら、目を細めながら、若い人の応援をするのは楽しくて仕方ないという気持ちが伝わってきました。神谷さんたちの動きが、にんげんクラブの目指している方向性と合致するには、まだまだ時間がかかると思いますが、過去の延長線上に未来は無いことを真剣に考えている人たちとの交流は楽しいものがあります。

 読者の皆様も、応援している政治家がいれば、一度野沢さんのホームページを見ていただいて、自分でいいと思ったら連絡を取ってみてください。私は選挙制度そのものを見直さなければならないと思っている過激な意見を持っていますが、野沢さんとお付き合いすると、現状の体制の政治の世界のことがよく見えてくるようになると思います。